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夫限
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それぎり
ふりがな文庫
“
夫限
(
それぎり
)” の例文
斯う云つた平岡は、急に調子を
落
(
おと
)
して、
極
(
きわ
)
めて気のない返事をした。代助は
夫限
(
それぎり
)
食
(
く
)
ひ
込
(
こ
)
めなくなつた。
已
(
やむ
)
を得ず
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
途中で話の
緒口
(
いとぐち
)
を忘れた余は、再びそれを取り上げて、
矢鱈
(
やたら
)
な区切から改めて読み出す勇気を鼓舞しにくかったので、つい
夫限
(
それぎり
)
に
打
(
う
)
ち
遣
(
や
)
ったようなものの
『土』に就て:長塚節著『土』序
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
厚く張つた椅子の脊に
倚
(
よ
)
りかゝつて、もう少し
遣
(
や
)
れば
可
(
い
)
いがと思つて耳を
澄
(
す
)
ましてゐたが、
音
(
おと
)
は
夫限
(
それぎり
)
で
已
(
や
)
んだ。約一分も立つうちに、三四郎はヷイオリンの事を忘れた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「でも」と
變
(
へん
)
な
顏
(
かほ
)
をするので、
宗助
(
そうすけ
)
は
夫限
(
それぎり
)
決
(
けつ
)
して
其事
(
そのこと
)
を
云
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
さなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
夫限
(
それぎり
)
手紙
(
てがみ
)
の
事
(
こと
)
には
氣
(
き
)
を
留
(
と
)
めなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
二人
(
ふたり
)
は
夫限
(
それぎり
)
で、又しばらく
雨
(
あめ
)
の
音
(
おと
)
を聴いた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
限
常用漢字
小5
部首:⾩
9画
“夫”で始まる語句
夫
夫婦
夫人
夫々
夫子
夫程
夫等
夫故
夫迄
夫鳥