“それぎり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夫限80.0%
其切20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
厚く張つた椅子の脊にりかゝつて、もう少しればいがと思つて耳をましてゐたが、おと夫限それぎりんだ。約一分も立つうちに、三四郎はヷイオリンの事を忘れた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「でも」とへんかほをするので、宗助そうすけ夫限それぎりけつして其事そのことさなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
如何どうしても琴に違いないと、感心して聴惚ききほれていると、十分とたぬうちに、ジャカジャカジャンと引掻廻ひっかきまわすような音がして、其切それぎりパタリと
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
おおいに喜ぶかと思いの外、お糸さんはして色を動かさず、軽く礼を言って、一寸ちょっと包みを戴いて、膳と一緒に持って行って了った。唯其切それぎりで、何だか余り飽気あっけなかった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
其切それぎりで、下女の事だから要領を得ない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)