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天丼
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てんどん
ふりがな文庫
“
天丼
(
てんどん
)” の例文
看板には「御休息とお中食、
天丼
(
てんどん
)
、トンカツ」などと書いてあったが、座敷へとおされてみて、こいつはいけない、と私は思った。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
控室へ帰ってみると、控室には一列に食卓が並べられていて、受験生たちはぼつぼつ食事をはじめていた。
天丼
(
てんどん
)
である。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
夕食に楽屋一同へ
天丼
(
てんどん
)
の使いものがあったが、須磨子の好きな物なのにほしくないからとて手をつけなかった。帰宅してからも食事をとらなかった。
松井須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「親子
丼
(
どんぶり
)
、すし、
天丼
(
てんどん
)
」と書いた同じような看板を、池に向けて出した店が、五軒かたまって並んでいた。
如何なる星の下に
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
お前さんのは
其処
(
そこ
)
にお
葉漬
(
はづけ
)
かありますよ、これは
儂
(
わたし
)
が
儂
(
わたし
)
のお
銭
(
あし
)
で買つたのですと
天丼
(
てんどん
)
を
抱
(
かゝ
)
へ
込
(
こ
)
み
候如
(
そろごと
)
きは
敢
(
あへ
)
て社会
下流
(
かりう
)
の事のみとも
限
(
かぎ
)
られぬ
形勢
(
けいせい
)
に
候
(
そろ
)
内職
(
ないしよく
)
と
人心
(
じんしん
)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
▼ もっと見る
三十円五十円と金の出し入れを
委
(
まか
)
せられ、
天丼
(
てんどん
)
や
鰻丼
(
うなどん
)
が来れば、お茶を入れるくらいで、じっと
傍
(
そば
)
で見物しているのだったが、時には後口がかかって来たりした。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
天丼
(
てんどん
)
だカツライスだと、てんや物をどんどん取って、出前のあんちゃんに、ツケはあっちだ、下宿料につけとくんだから、おやじから取ってくれと言い渡した。
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
みんなで
天丼
(
てんどん
)
を食べたことがあったが、それは仏が生前に食べたいと言うので
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
“天丼”の解説
天丼(てんどん)は、丼鉢に盛った飯の上に天ぷらを載せた日本の丼物。天ぷら丼(てんぷらどんぶり)の略称であるが、今日ではもっぱら「天丼」と呼ばれている。食器を重箱としたものは天重(てんじゅう)と呼ぶ。
(出典:Wikipedia)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
丼
常用漢字
中学
部首:⼂
5画
“天”で始まる語句
天
天井
天鵞絨
天狗
天晴
天幕
天窓
天気
天地
天竺