“てんどん”の漢字の書き方と例文
語句割合
天丼100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「親子どんぶり、すし、天丼てんどん」と書いた同じような看板を、池に向けて出した店が、五軒かたまって並んでいた。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
お前さんのは其処そこにお葉漬はづけかありますよ、これはわたしわたしのおあしで買つたのですと天丼てんどんかゝ候如そろごときはあへて社会下流かりうの事のみともかぎられぬ形勢けいせいそろ内職ないしよく人心じんしん
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
三十円五十円と金の出し入れをまかせられ、天丼てんどん鰻丼うなどんが来れば、お茶を入れるくらいで、じっとそばで見物しているのだったが、時には後口がかかって来たりした。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)