大赦たいしや)” の例文
相續さうぞくなさしめ銀五郎と名乘今に繁昌はんじやうなしけるぞお早親子は年立て後上の大赦たいしやに逢ひ島より歸りしが傳吉之れもあはれみ厚く世話なせしに惡人あくにんのお早親子も傳吉がとくかんじ先非を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
賞感しやうかんあらせられし事成ればすぐに此大赦たいしやうちへ加へられつひに御免にてとほき八丈島より歸國にこそは及びけれ依て六右衞門へ引渡ひきわたしに相成其後三河町伊勢屋五兵衞にも追々おひ/\取年とるとしにて養子やうし千太郎死去に及びたるより家を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とげし浪人藤崎道十郎が修羅しゆら亡執まうしふも此處にうかみ出て嬉く思ふなるべし果せるかな惡事のむくい速かにめぐり來りてさしも申いつはりたる村井長庵が奸謀かんぼう悉皆こと/″\く調べ上に相成はじめ貞婦ていふみつ孝子かうしみち之助が善報の程は神佛しんぶつ應護おうごにもあづかりし物成んと其ころ風聞とりさたなせしとぞさて其翌年に至りて公儀こうぎに有難き大赦たいしやの行はれけるに御かみにも久八が忠義の程を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)