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わかもの
ふりがな文庫
“
壮者
(
わかもの
)” の例文
吉村右京は血気盛んの
壮者
(
わかもの
)
であったから、
素手
(
すで
)
でこの
曲者
(
くせもの
)
に立ち向ったが、
肝腎
(
かんじん
)
の主人の刀を持った金輪勇は、
肝
(
きも
)
を
潰
(
つぶ
)
してやみくもに逃げてしまう。
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
此時又一人の
壮者
(
わかもの
)
が来て従学した。これは尾張国
平洲
(
ひらしま
)
村の豪士細井甚十郎の次男甚三郎であつた。甚三郎は
偶
(
たま/\
)
大湫と生年を同じうしてゐて、当時二十に近かつた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
左様
(
そう
)
斯ういたしておるうち、品川の噂がちら/\耳に這入り、玉和国楼の花里という花魁の評判が大層もないので、伊之吉も元より血気の
壮者
(
わかもの
)
でございまするし
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そう言って、
壮者
(
わかもの
)
のように、眼をかがやかせる老先生を、これも、
愛子
(
いとしご
)
を救いたい一念に、常の落着いた隠者の態度をとりみだしておられるのか——と羅門は気の毒そうに眺めて
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かたわらのベンチに
腰懸
(
こしか
)
けたる、
商人
(
あきゅうど
)
体の
壮者
(
わかもの
)
あり。
外科室
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
先づ、二人の
壮者
(
わかもの
)
が舞台に現はれた。兄弟である。
枕物狂
(新字旧仮名)
/
川田順
(著)
すこし骨細だが、実直そうないい
壮者
(
わかもの
)
。
顎十郎捕物帳:15 日高川
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
この子供のような年寄のような
壮者
(
わかもの
)
のような奇妙な男の名は米友というのでありました。そこへ駈け込んで来たのは、今なにもかも夢中で我が家を逃げ出して来たお玉であります。
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
壮者
(
わかもの
)
のような迅い足で、彼はまもなく、
白金台
(
しろがねだい
)
から目黒の
行人坂
(
ぎょうにんざか
)
を歩いていた。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と云われた時は原
父子
(
おやこ
)
は
恟
(
びっく
)
りして、それでは
先達
(
せんだって
)
の艶書を太左衞門が
疾
(
とう
)
に焼捨てた事と心得ていたが、取ってあったか、あゝ困ったものだと思っていると、丹三郎は血気の
壮者
(
わかもの
)
ですから心が
逸
(
はや
)
って
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
接待は土地の
壮者
(
わかもの
)
や
村娘
(
そんじょう
)
たちである。史進は、上座に三名をすえて
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼
(
あ
)
の者には親の敵だと、未だ年も
行
(
ゆ
)
かんで親の敵姉の敵を討とうと云う其の志ある
壮者
(
わかもの
)
を、怪我させまいと
背打
(
むねうち
)
にする心得だったが、困った事を致したな、
是
(
こり
)
ゃア
不便
(
ふびん
)
な事を致した、手が
機
(
はず
)
んだから
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“壮者”の意味
《名詞》
壮年の者。働き盛りの人。
壮年のように元気な人。
(出典:Wiktionary)
壮
常用漢字
中学
部首:⼠
6画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“壮者”で始まる語句
壮者輩