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堂宮
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どうみや
ふりがな文庫
“
堂宮
(
どうみや
)” の例文
堂宮
(
どうみや
)
の
縁下
(
えんのした
)
に
共臥
(
ともぶせ
)
りをします、
婆々
(
ばば
)
媽々
(
かか
)
ならいつでも打ちも蹴りもしてくれましょうが、それでは、念が届きませぬ。
山吹
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これなどはただ自分の名をいろいろと
小札
(
こふだ
)
に印刷して、それをできるだけ多くの
堂宮
(
どうみや
)
の戸や柱にはってあるくだけで、
刷毛
(
はけ
)
のついた
継竿
(
つぎざお
)
などを用意して
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
唯
蚊
(
か
)
だけが
疵
(
きず
)
だが、至る処の
堂宮
(
どうみや
)
は
寝室
(
ねま
)
、
日蔭
(
ひかげ
)
の草は
茵
(
しとね
)
、貯えれば腐るので家々の貰い物も自然に多い。ある時、安さんが
田川
(
たがわ
)
の側に
跪
(
ひざまず
)
いて居るのを見た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それは個人に頼むことこそ
億劫
(
おっくう
)
だが、しかるべき
堂宮
(
どうみや
)
へ納めてしまえば文句はなかろう。堂宮といううちには、神仏それぞれ持ち分があるのだから、不動様を
閻魔様
(
えんまさま
)
の
許
(
もと
)
に頼むわけにはゆくまい。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
木賃宿
(
きちんやど
)
、其れ等に雨雪を
凌
(
しの
)
ぐのは、乞食仲間でも
威張
(
いば
)
った手合で、其様な
栄耀
(
えいよう
)
が出来ぬやからは、村の
堂宮
(
どうみや
)
、畑の中の
肥料
(
こやし
)
小屋、止むなければ北をよけた
崖
(
がけ
)
の下、雑木林の落葉の中に
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
堂宮
(
どうみや
)
の
廃
(
すた
)
れたのをおこして歩いたというところが変っている。
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
大山へは、夜立ちして十三里
日着
(
ひづ
)
きする。五円持て
夜徹
(
よどお
)
し歩るき、眠たくなれば
堂宮
(
どうみや
)
に寝て、唯一人富士に上って来る元気な若者もある。夏の
命
(
いのち
)
は日と水だ。照らねばならず、降らねばならぬ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
堂
常用漢字
小5
部首:⼟
11画
宮
常用漢字
小3
部首:⼧
10画
“堂”で始まる語句
堂
堂宇
堂守
堂々
堂上
堂島
堂上方
堂塔
堂摺連
堂押