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堂宇
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だうう
ふりがな文庫
“
堂宇
(
だうう
)” の例文
この風雨の
凄
(
すさま
)
じい音の中に、この
洪水
(
こうずゐ
)
のやうになつた大破した
堂宇
(
だうう
)
の中に、本尊の
如来仏
(
によらいぶつ
)
は
寂然
(
じやくねん
)
として手を合せて立つてゐられるのである。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
木像
(
もくざう
)
、
神
(
しん
)
あるなり。
神
(
しん
)
なけれども
霊
(
れい
)
あつて
来
(
きた
)
り
憑
(
よ
)
る。
山深
(
やまふか
)
く、
里
(
さと
)
幽
(
ゆう
)
に、
堂宇
(
だうう
)
廃頽
(
はいたい
)
して、
愈
(
いよ/\
)
活
(
い
)
けるが
如
(
ごと
)
く
然
(
しか
)
る
也
(
なり
)
。
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
古い
堂宇
(
だうう
)
は、信心の爲孫三郎が申受け、御本尊を
除
(
のぞ
)
いた一切の
附屬品
(
ふぞくひん
)
と共に、根岸の寮の廣い庭に移して、其儘
祀
(
まつ
)
らうといふ事に決つてゐるといふ話なのです。
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
昔し蕃山熊沢氏は
曰
(
い
)
へり
堂宇
(
だうう
)
伽藍
(
がらん
)
の
巍々
(
ぎゝ
)
たる今日は即ち是れ仏教衰微の時代也と、宣教師は来りて
雲突計
(
くもつくばか
)
りの「チョルチ」を
打建
(
うちたつ
)
るも、洋々たる「オルガン」の音、粛々たる説教の声
英雄論:明治廿三年十一月十日静岡劇塲若竹座に於て演説草稿
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
“堂宇”の意味
《名詞》
堂宇(どうう)
お堂の軒。
堂。堂舎。仏堂。
(出典:Wiktionary)
“堂宇”の解説
堂宇(どうう)は、四方に張り出した屋根(軒)をもつ建物。
(出典:Wikipedia)
堂
常用漢字
小5
部首:⼟
11画
宇
常用漢字
小6
部首:⼧
6画
“堂”で始まる語句
堂
堂守
堂々
堂上
堂島
堂上方
堂塔
堂宮
堂摺連
堂押