“如来仏”の読み方と例文
読み方割合
によらいぶつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この風雨のすさまじい音の中に、この洪水こうずゐのやうになつた大破した堂宇だううの中に、本尊の如来仏によらいぶつ寂然じやくねんとして手を合せて立つてゐられるのである。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
本尊の如来仏によらいぶつが唯さびしさうに深い塵埃ほこりの中に埋められたやうにして端坐してゐるばかりなのをかれは見た。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
昔のさびしい荒れた中に寂然じやくねんとして端坐してゐた如来仏によらいぶつ面影おもかげは段々見ることが出来なくなつた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)