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執
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しゅう
ふりがな文庫
“
執
(
しゅう
)” の例文
二千人以上の殉教者と三万数千人の被刑者とを出してなお
執
(
しゅう
)
ねく余炎をあげていた切支丹騒動なるものは一段落ついたように見えた。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死――
(新字新仮名)
/
長与善郎
(著)
その影は解決を得ない不安をにれ
噛
(
か
)
んで、
執
(
しゅう
)
ねくも離れようとしない。それが殆ど彼の生涯にわたっているのである。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
差支えないが、「忘れまいぞ、」と自分の力で自分のこころを
警
(
いま
)
しむるところにまだ自力の
執
(
しゅう
)
が残っておる。
取返し物語
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
一方金弥は広太郎という、恋の競争者が出て以来、にわかに
執
(
しゅう
)
ねくつきまとうようになった。財産からいっても、人物からいっても、到底広太郎の敵ではない。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
嗅覚
(
きゅうかく
)
・味覚・触覚のすべてを挙げて、この世に
執
(
しゅう
)
しておる。あるとき
八戒
(
はっかい
)
が
俺
(
おれ
)
に言ったことがある。
悟浄歎異:―沙門悟浄の手記―
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
▼ もっと見る
五郎はうすうすとそれを知っていたが、前者には眼を閉じ耳をふさぎ、後者に
執
(
しゅう
)
しようとしていた。
幻化
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
新「宗悦め
執
(
しゅう
)
ねくもこれへ化けて参ったなと思って、思わず知らず斬りましたが、奥方だったか」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
モンテスキューいわく、虐政の最も虐なるは法に
執
(
しゅう
)
して虐を行なうものなり、と。
神社合祀に関する意見
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
心、各〻
執
(
しゅう
)
あり
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それなのに横の座席に
執
(
しゅう
)
したのは、何故だろうか。
幻化
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
執
常用漢字
中学
部首:⼟
11画
“執”を含む語句
執拗
執着
執念
執行
偏執狂
妄執
執心
執念深
偏執
執著
執事
執成
執政
執金剛神
我執
固執
確執
愛執
御執心
執達吏
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