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執心
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しふしん
ふりがな文庫
“
執心
(
しふしん
)” の例文
「その娘を清水の旦那が引取ると、浪人者の大井半之助さんが附いて來て、近所に家を借りて見張つて居るんです。大變な
執心
(
しふしん
)
ですよ」
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
曲翠
(
きよくすゐ
)
問
(
とふ
)
、
発句
(
ほつく
)
を取りあつめ、集作ると云へる、此道の
執心
(
しふしん
)
なるべきや。
翁
(
をう
)
曰
(
いはく
)
、これ卑しき心より
我
(
わが
)
上手
(
じやうず
)
なるを知られんと我を忘れたる名聞より
出
(
いづ
)
る事也。」
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
執心
(
しふしん
)
し種々
口説
(
くどけ
)
ども
夫
(
をつと
)
ある故從ひ難しと申が夫なくんば我が心に從ふやと云ふにお梅は
差俯向
(
さしうつむき
)
しまゝ答へを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ある若干の學課に對する特別な
執心
(
しふしん
)
や、總ての點で卓越したいといふ望みなどが、先生たちを、特に好きな先生を喜ばせる大きな嬉しさと一緒になつて、私を勵ました。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「呆れた野郎だ。それほど
執心
(
しふしん
)
なら飛んで行くが宜い。お前が顏を見せなきやお銀も浮ばれまい」
銭形平次捕物控:151 お銀お玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
糺
(
たゞ
)
せしに小松屋の
抱
(
かゝへ
)
遊女
(
いうぢよ
)
白妙
(
しろたへ
)
に
執心
(
しふしん
)
して只今迄も度々安五郎とか申者と
口論
(
こうろん
)
にも及びし趣き聞えたり然すれば汝大門番重五郎を殺す心は有まじけれど
渠
(
かれ
)
安五郎白妙が
逃亡
(
たうばう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「尺八が
執心
(
しふしん
)
なさうで、及ばず乍ら御相談相手になりませう。——前々から大分おやりでせうな」
銭形平次捕物控:124 唖娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
送りける故
平常
(
つね/″\
)
心安き
得意
(
とくい
)
に付
早速
(
さつそく
)
奧へ
請
(
しやう
)
じ
種々
(
いろ/\
)
饗應
(
きやうおう
)
なしけるが此の家の娘におもせといふは
今年
(
ことし
)
十六歳にして
器量
(
きりやう
)
も十人並に
勝
(
すぐ
)
れし故文右衞門は年若にて未だ妻もなき身なれば
不※
(
ふと
)
此娘
(
このむすめ
)
に
執心
(
しふしん
)
なし
竊
(
ひそか
)
に文を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
取わけ
執心
(
しふしん
)
なのは、井筒屋の本家筋で、今は沒落した大井筒屋の一と粒種、宗次郎といふ二十五になるイキの惡い若旦那崩れで、佛門に入つて
幽澤
(
いうたく
)
といふのが、清水寺の清玄ほどの
逆上
(
のぼ
)
せやうで
銭形平次捕物控:217 歎きの幽沢
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“執心”の意味
《名詞》
執心(しゅうしん)
何かに心が惹かれ、そのことから離れることができないこと。
(出典:Wiktionary)
執
常用漢字
中学
部首:⼟
11画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“執心”で始まる語句
執心者