“幽澤”の読み方と例文
新字:幽沢
読み方割合
いうたく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「錢形の親分、——宗次郎の幽澤いうたくは、萬七親分に縛られて行つたぜ。あとはもう、何んにも搜すことはあるまい」
取わけ執心しふしんなのは、井筒屋の本家筋で、今は沒落した大井筒屋の一と粒種、宗次郎といふ二十五になるイキの惡い若旦那崩れで、佛門に入つて幽澤いうたくといふのが、清水寺の清玄ほどの逆上のぼせやうで
「三輪の萬七親分が、宗次郎の幽澤いうたく坊主を縛つて行きましたよ」