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噴飯
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ふんぱん
ふりがな文庫
“
噴飯
(
ふんぱん
)” の例文
ヂオフライは勿論 Geoffrey であらう。
英吉利
(
イギリス
)
の古代演劇史を知るものには、これも
噴飯
(
ふんぱん
)
に堪へないかも知れない。
本の事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
なお本職を指して
米国
(
べいこく
)
市俄古
(
シカゴ
)
の
悪漢
(
ギャング
)
団長アル・カポーンに買収されたる同市警察署長某氏に比するものあるは
憤慨
(
ふんがい
)
を通り越して、そぞろ
噴飯
(
ふんぱん
)
を禁じ得ざるなり
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
腰掛
(
こしかけ
)
食いが驚くほど増えて来て、男と同じように「わたしはトロがいい」「いや
赤貝
(
あかがい
)
だ」「うにだ」と
生意気
(
なまいき
)
をやって、
噴飯
(
ふんぱん
)
させられることしばしばという次第だ。
握り寿司の名人
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
今日
(
こんにち
)
読返して見ると覚えず
噴飯
(
ふんぱん
)
するほどである。わずか十四、五歳の少年が「昨日は紅楼に爛酔するの人」といっているに至っては、文字上の遊戯もまた驚くべきではないか。
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
かの京都の
紫宸殿
(
ししんでん
)
前の
右近
(
うこん
)
の
橘
(
たちばな
)
が
畢竟
(
ひっきょう
)
この類にほかならない。そしてこんな下等な一小ミカンが前記歴史上のタチバナと同じものであるとする所説は、まったく
噴飯
(
ふんぱん
)
ものである。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
▼ もっと見る
「実に
可笑味
(
おかしみ
)
がある。僕は今朝これを読んで鼻から飯を吹き出した。正に
噴飯
(
ふんぱん
)
だよ」
負けない男
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と隅の方から苦しそうな弁解をした者がいたので、吾輩は思わず
噴飯
(
ふんぱん
)
させられた。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
噴飯
(
ふんぱん
)
にあたいするようなことを、それから図にのって、
喋々
(
ちょうちょう
)
としゃべり出した。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは
噴飯
(
ふんぱん
)
ものでございましょうし、また、私のようなものでも顔を出して何やら文化に就いて一席うかがいますと、それでどうやら四方八方が円満に治るのだから是非どうぞ、と頼まれますると
男女同権
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
貫一は覚えず
噴飯
(
ふんぱん
)
せんと為つつ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
予は常に確信す、大正の流俗、芸術を知らず、無邪気なる彼等の
常談
(
じやうだん
)
を
大真面目
(
おほまじめ
)
に随喜し
渇仰
(
かつがう
)
するの時、まづ
噴飯
(
ふんぱん
)
に堪へざるものは彼等両人に
外
(
ほか
)
ならざるを。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
車夫の空中へ飛び
上
(
あが
)
ったことはフット・ボオルかと思うくらいである。俺は勿論
後悔
(
こうかい
)
した。同時にまた思わず
噴飯
(
ふんぱん
)
した。とにかく脚を動かす時には一層細心に注意しなければならぬ。……
馬の脚
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“噴飯”の意味
《名詞》
噴飯(ふんぱん)
口にくわえている飯を噴出してしまうほど滑稽で馬鹿馬鹿しい様子。「そのような戯言など噴飯物だ」という形で「~もの」を付随させ用いる。
(出典:Wiktionary)
噴
常用漢字
中学
部首:⼝
15画
飯
常用漢字
小4
部首:⾷
12画
“噴飯”で始まる語句
噴飯材料