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善知鳥
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うとう
ふりがな文庫
“
善知鳥
(
うとう
)” の例文
青森の親元へ
沙汰
(
さた
)
をする、手当薬療、息子の腰が立つと、手が切れた。むかいに来た親は、
善知鳥
(
うとう
)
、うとうと、なきながら子をくわえて
皈
(
かえ
)
って
行
(
ゆ
)
く。
開扉一妖帖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
二では
謠
(
うたい
)
の「
善知鳥
(
うとう
)
」など、三では「
阿漕
(
あこぎ
)
」、「
鵜飼
(
うがひ
)
」など
其
(
その
)
適例
(
てきれい
)
である。
幽靈
(
ゆうれい
)
は
概
(
がい
)
して
全體
(
ぜんたい
)
の
性質
(
せいしつ
)
が
陰氣
(
いんき
)
で、
凄
(
すご
)
いものである。
相貌
(
さうぼう
)
なども
人間
(
にんげん
)
と
大差
(
たいさ
)
はない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
画
(
え
)
を善くして、「
外浜画巻
(
そとがはまがかん
)
」及「
善知鳥
(
うとう
)
画軸」がある。剣術は群を抜いていた。壮年の頃
村正
(
むらまさ
)
作の
刀
(
とう
)
を
佩
(
お
)
びて、本所
割下水
(
わりげすい
)
から
大川端
(
おおかわばた
)
辺
(
あたり
)
までの間を
彷徨
(
ほうこう
)
して
辻斬
(
つじぎり
)
をした。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
十二日午前、田中某に
一宴
(
いちえん
)
を
餞
(
せん
)
せらるるまま、うごきもえせず飲み
耽
(
ふけ
)
り、ひるいい終わりてたちいでぬ。
安方町
(
やすかたまち
)
に
善知鳥
(
うとう
)
のむかしを忍び、外の浜に南兵衛のおもかげを思う。
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
太夫聞いてさては我が能まだ上手に達せずと。人々男の小さきは生まれ付きなり、能の上手下手に係らずやと問うと、太夫、
善知鳥
(
うとう
)
の
曲舞
(
くせまい
)
に鹿を追う猟師は山を見ずという古語を引き居る。
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
“善知鳥”の解説
善知鳥(うとう)は、能の演目のひとつ。ウトウという鳥を殺して生計を立てていた猟師が死後亡霊となり、生前の殺生を悔い、そうしなくては生きていけなかったわが身の悲しさを嘆く話。人生の悲哀と地獄の苦しみを描き出す哀しく激しい作品となっている。四番目物(五番立てと呼ばれる正式な演能の際に四番目に上演される曲で、亡霊などが主役になるもの)で、喜多流では「烏頭」と呼ばれる。 また、地唄にもこの能を基にした曲があり、地唄舞の演目としても知られる。
(出典:Wikipedia)
善
常用漢字
小6
部首:⼝
12画
知
常用漢字
小2
部首:⽮
8画
鳥
常用漢字
小2
部首:⿃
11画
“善知”で始まる語句
善知識
善知善能