善惡よしあし)” の例文
新字:善悪
自分じぶんもチヨークでくなどおもひもつかんことであるから、善惡よしあしかくこの自分じぶんおどろいてしまつた。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
聲をきゝつけてお近の取次とりつぐのを待たず、臺所へ出て來たのは年の頃三十前後、髮は縮らしてゐるが、東京でも下町の女でなければ善惡よしあしのわからないやうな
羊羹 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
はてさてどくなとふとまゆせて、おまへにすればたつた一人ひとり同胞きやうだい善惡よしあしともにけてかねばならぬやくわらごとにしてはかれまい、何事なにごと相談さうだんつて樣子やうすたらばからう
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)