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吸口
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すいくち
ふりがな文庫
“
吸口
(
すいくち
)” の例文
次には同じようにして
吸口
(
すいくち
)
の方を
嵌
(
は
)
め込み叩き込むのであるが、これを太鼓のばちのように振り廻す手付きがなかなか面白い見物であった。
喫煙四十年
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
お〆さんにも多少の感慨はあるか、金の
義歯
(
いれば
)
のチラリと光る歯で、四分一の細い
吸口
(
すいくち
)
をくわえたまま、
眉間
(
みけん
)
にたて
皺
(
しわ
)
を二本よせて、伏目になっていた。
一世お鯉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
胸にギクリとくるものをかくして、お粂はわざと何気ない眉を馬春堂へ寄せながら、ぷッと
煙管
(
きせる
)
の
吸口
(
すいくち
)
に息を鳴らしてかんざしを髪の根へ戻しました。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と
手酌
(
てじゃく
)
で初める所を、清次はそっと
煙管
(
きせる
)
の
吸口
(
すいくち
)
で
柱際
(
はしらぎわ
)
の壁の破れを
突
(
つッ
)
つくと、穴が大きくなったから。
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
すっかりそれを運の好い
骨牌
(
カルタ
)
仲間に捲きあげられてしまうばかりか、時には、まだその上、おまけに自分の
煙管
(
パイプ
)
を、煙草入や
吸口
(
すいくち
)
ごと
奪
(
と
)
られることもあり、
罷
(
まか
)
り間違えば
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
ステッキの尖端でその周囲を引っ掻いてみたが、
吸口
(
すいくち
)
らしいものはどこにも見当らなかった。ただ血と灰とが混合して発生したらしい
※
(
えぐ
)
い、甘い臭気がプーンとしただけであった。
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
煙草
(
たばこ
)
が好きで、いつでも
煙管
(
きせる
)
の
羅宇
(
らお
)
の
破
(
わ
)
れたのに紙を巻いてジウジウ吸っていたが、いよいよ
烟脂
(
やに
)
が
溜
(
たま
)
って
吸口
(
すいくち
)
まで
滲
(
にじ
)
み出して来ると、締めてるメレンスの帯を引裂いて
掃除
(
そうじ
)
するのが癖で
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
久「あゝ又間違えた、煙管の
吸口
(
すいくち
)
を洗おうと思って
私
(
わたくし
)
の口を洗った」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“吸口”の解説
吸口(すいくち)は、汁物料理に用いられるつけあわせ、薬味のことである。香頭とも呼ばれる。
香りと風味を与え生臭い匂いを消す作用や、見た目を美しくすることによって食欲をそそる働きがある。また、木の芽のような葉物を浮かべることで、熱い汁物を一気に飲むことで火傷をしないようにする効用もある。一般に、木の芽(山椒の葉)やゆず(皮)等で、配合されている内容物から七味唐辛子を用いることも有る。
(出典:Wikipedia)
吸
常用漢字
小6
部首:⼝
6画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“吸”で始まる語句
吸
吸殻
吸血鬼
吸物
吸込
吸筒
吸物椀
吸子
吸盤
吸付