“烟脂”の読み方と例文
読み方割合
やに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
煙草たばこが好きで、いつでも煙管きせる羅宇らおれたのに紙を巻いてジウジウ吸っていたが、いよいよ烟脂やにたまって吸口すいくちまでにじみ出して来ると、締めてるメレンスの帯を引裂いて掃除そうじするのが癖で
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
それをいて、烟脂やにめたかえるはらわたをさらけだして洗うように洗い立てをして見たくもない。今私がこの鉢に水を掛けるように、物に手を出せば弥次馬と云う。手を引き込めておれば、独善と云う。
サフラン (新字新仮名) / 森鴎外(著)