“すいくち”の漢字の書き方と例文
語句割合
吸口100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手酌てじゃくで初める所を、清次はそっと煙管きせる吸口すいくち柱際はしらぎわの壁の破れをつッつくと、穴が大きくなったから。
すっかりそれを運の好い骨牌カルタ仲間に捲きあげられてしまうばかりか、時には、まだその上、おまけに自分の煙管パイプを、煙草入や吸口すいくちごとられることもあり、まかり間違えば
ステッキの尖端でその周囲を引っ掻いてみたが、吸口すいくちらしいものはどこにも見当らなかった。ただ血と灰とが混合して発生したらしいえぐい、甘い臭気がプーンとしただけであった。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)