“司配(しはい)” の例文
そして如何に質朴な民衆の上に神権主義の道徳が圧力を持っていた時代でも、実際に全婦人をその貞操倫理の金科玉条で司配(しはい)することは出来なかった。
鏡心灯語 抄 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
いかなる教(おしえ)を信(しん)じても産土(うぶすな)の神(かみ)の司配(しはい)を受(う)けることに変(かわ)りはないが、ただ仏(ほとけ)の救(すく)いを信(しん)じ切(き)って居(い)るものは、その迷夢(まよい)の覚(さ)めるまで、しばらく仏教(ぶっきょう)の僧侶(そうりょ)などに監督(かんとく)を任(まか)せることもある。
入神中(にゅうしんちゅう)のT女(じょ)の意識(いしき)は奥(おく)の方(ほう)に微(かす)かに残(のこ)ってはいるが、それは全然(ぜんぜん)受身(うけみ)の状態(じょうたい)に置(お)かれ、そして彼女(かのじょ)とは全然(ぜんぜん)別個(べっこ)の存在(そんざい)——小櫻姫(こざくらひめ)と名告(なの)る他(た)の人格(じんかく)が彼女(かのじょ)の体躯(たいく)を司配(しはい)して、任意(にんい)に口(くち)を動(うご)かし