右端うたん)” の例文
右端うたん玄子げんし。それから。それから幻翁げんおう。それから左端さたん望生ぼうせい。これで緩斜面くわんしやめんりつゝ押登おしのぼらうといふ陣立ぢんだて
右端うたんの、不細工な巨石としか見えないチェリスト、オットカール・レヴェズは、そこに半月形のひげでも欲しそうなフックラ膨んだ頬をしていて、体躯たいくの割合には、小さな瓢箪ひょうたん形の頭が載っていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
幻花子げんくわし佛骨子ぶつこつしともに、松下しやうか南面なんめん左端さたんからすゝみ。望蜀生ぼうしよくせいとは右端うたんからすゝみ、中央ちうわう東皐とうくわう文海ぶんかい初陣うゐぢんまかせた。たちまちのうちあな連續れんぞくして、大穴おほあなひらいた。