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勢込
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いきおいこ
ふりがな文庫
“
勢込
(
いきおいこ
)” の例文
三筋
(
みすじ
)
ばかり
耕
(
たが
)
やされた土が、
勢込
(
いきおいこ
)
んで、むくむくと
湧
(
わ
)
き立つような快活な
香
(
におい
)
を
籠
(
こ
)
めて、しかも
寂寞
(
せきばく
)
とあるのみで。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
取次に出た書生が、名刺を握って、何かしら
勢込
(
いきおいこ
)
んで主人の居間に入って来た。見ると、その名刺には、
待兼
(
まちか
)
ねた「三笠龍介」の名が大きく印刷してあった。
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
白根葵の咲いた崖腹を一町
許
(
ばかり
)
行くとまた屏風が始まる、一曲して鋭く右に折れた河の中では、花崗片麻岩の大塊が
脊較
(
せいくら
)
べをして、水は其上を
勢込
(
いきおいこ
)
んで駆け上り駆け下りている。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
相手かまわず問わず
語
(
がた
)
りの
勢込
(
いきおいこ
)
んでまくしかけ、「
如何
(
いか
)
に兄が
本
(
ほん
)
が読めるからって、
村会議員
(
そんかいぎいん
)
だからって、信者だって、
理
(
り
)
に二つは無いからね、わたしは云ってやりましたのサ」
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「まあ立ん坊だね」と甲野さんは
淋
(
さび
)
し気に笑った。
勢込
(
いきおいこ
)
んで
喋舌
(
しゃべ
)
って来た宗近君は急に
真面目
(
まじめ
)
になる。甲野さんのこの笑い顔を見ると宗近君はきっと真面目にならなければならぬ。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
と
勢込
(
いきおいこ
)
む、つき反らした
杖
(
ステッキ
)
の
尖
(
さき
)
が、ストンと蟹の穴へ
狭
(
はさま
)
ったので、厭な顔をした訓導は、抜きざまに一足飛ぶ。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私は
勢込
(
いきおいこ
)
んで話し始めた。
D坂の殺人事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
勢
常用漢字
小5
部首:⼒
13画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“勢”で始まる語句
勢
勢力
勢子
勢揃
勢州
勢多
勢至
勢源
勢田
勢至菩薩