創痍さうい)” の例文
そのベルナルドオを難ずる詞は、多少我創痍さういそゝぐ藥油となりたれども、アヌンチヤタをおとしむる詞は、わが容易たやすく首肯し難きところなりき。
れはふる創痍さういあなとうぜられるにしてもかれ土間どまにはとりとやしたに三にん安心あんしんしてるだけの食料しよくれうもとめてくことが出來できやうつた。おつぎは二十はたちこゑいて與吉よきち學校がくかうやうつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
すると我我も創痍さういを負はずに人生の競技場を出られる筈はない。
侏儒の言葉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
始めて予が心の創痍さういを医し得たるの一事は疑ふべからず。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)