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しゆつぱつ
大久保が
出発してから
間もなく、
彼女がまたやつて
来た。その
顔は
目に
立つて
明るくなつてゐた。
話も
前よりははき/\してゐた。
頼まれた
事は
手廻しに
用済みと
成つたでな、
翌朝直にも、
此処を
出発と
思ふたが、
何か
気に
成る……
温泉宿、
村里を
托鉢して、
何となく、ふら/\と
日を
送つた。
『そりや
心配無用だ。ではすぐにでも
出発しようか。』
出発してから一
分五
秒!