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でもど
ふりがな文庫
“
出戻
(
でもど
)” の例文
出戻
(
でもど
)
り乍ら二十四五の良い年増盛りを、なり振り構はず、子分達を引き廻して、父親の利助の十手を守り通して居る姿だつたのです。
銭形平次捕物控:298 匕首の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「一箇月前にね。
出戻
(
でもど
)
りというのは、どうも具合が悪くって。夕方になるとここに来て、ぶらぶらと時間をつぶしてるの。案内して上げましょうか」
幻化
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
やがて
三
(
み
)
ノ
輪
(
わ
)
の
電車通
(
でんしやどほり
)
に
家
(
いへ
)
一
軒
(
けん
)
借
(
かり
)
ると、
男
(
をとこ
)
の
国元
(
くにもと
)
から一
度
(
ど
)
嫁
(
よめ
)
に
行
(
い
)
つたことのある
出戻
(
でもど
)
りの
妹
(
いもうと
)
に、
人好
(
ひとず
)
きのよくない
気
(
き
)
むづかしい
母親
(
はゝおや
)
とが
出
(
で
)
て
来
(
き
)
たゝめ
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
気性の勝った彼女にとって、子持ちの
出戻
(
でもど
)
りというなりゆきは
辛
(
つら
)
いことだったろう。そう考えるのが人情だと思うが、彼女は少しもそんなようすをみせなかった。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
油絵のモデルは三沢のいわゆる
出戻
(
でもど
)
りの御嬢さんであった。彼の母は自分の聞かない先きに、彼女についていろいろと語った。けれども女と三沢との関係は
一言
(
ひとこと
)
も口にしなかった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「
出戻
(
でもど
)
りに、そう、恥をかかせるものじゃございませんよ」
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ではあの、
壱岐様
(
いきさま
)
からのお
出戻
(
でもど
)
りの。——」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
戻
常用漢字
中学
部首:⼾
7画
“出”で始まる語句
出
出来
出入
出鱈目
出來
出会
出立
出逢
出掛
出雲