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凍傷
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しもやけ
ふりがな文庫
“
凍傷
(
しもやけ
)” の例文
そのうちに十日ばかりも経つと、
凍傷
(
しもやけ
)
の方が思ったよりも軽く済んだし、針金の
痕
(
あと
)
も切れ切れになってお化粧で隠れる位に薄れて来たの。
支那米の袋
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
なるほど、青味がかった
汚点
(
しみ
)
のようなものが目につく。しかし、彼は、それが
凍傷
(
しもやけ
)
の始まりだといい張った。どうせ、
睨
(
にら
)
まれているんだ。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
頬に
刺青
(
いれずみ
)
か何んかあるが、右の
耳朶
(
みゝたぶ
)
に
凍傷
(
しもやけ
)
の跡があつて、左の手の小指が子供の時の怪我で曲つて居ますだ。誰が何んと言つても、伜の文三に間違ひはありましねえ
銭形平次捕物控:173 若様の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
風邪薬
(
かざぐすり
)
を一
貼
(
ちょう
)
、
凍傷
(
しもやけ
)
の
膏薬
(
こうやく
)
一貝
(
ひとかい
)
買ひに行つた話は聞かぬが、春の
曙
(
あけぼの
)
、秋の暮、夕顔の咲けるほど、
炉
(
ろ
)
の
榾
(
ほだ
)
の
消
(
き
)
ゆる時、夜中にフト目の
覚
(
さ
)
むる折など、
町中
(
まちなか
)
を
籠
(
こ
)
めて
芬々
(
ぷんぷん
)
と
香
(
にお
)
ふ
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
悴
(
かじ
)
け萎びて、硬ばつたり龜裂したりして居た人の皮膚は、輭らぎ潤ひて生氣を増し、瑞々しく若くなつて、
皹
(
ひゞ
)
凍傷
(
しもやけ
)
なども治り、筋肉は緊張し、血量は増加したるが如く見える。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
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「まあ、この腕!
凍傷
(
しもやけ
)
の跡だらけだよ」
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
いたすにも、足の
凍傷
(
しもやけ
)
で難儀しますの。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
息子は御用聞きをして手足を
凍傷
(
しもやけ
)
にし
飢えたる百姓達
(新字新仮名)
/
今野大力
(著)
「
凍傷
(
しもやけ
)
の薬を売ってお
歩行
(
ある
)
きなさりはしまいし、人。」
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“凍傷”の解説
凍傷(とうしょう)は、低温が原因で生じる皮膚や皮下組織の傷害である。極度の低温はもちろん、0℃を少々下回る程度の温度でも長時間さらされると生じ、痛みを伴う。瘃(ちょく)は凍傷の意味である。
(出典:Wikipedia)
凍
常用漢字
中学
部首:⼎
10画
傷
常用漢字
小6
部首:⼈
13画
“凍”で始まる語句
凍
凍死
凍土
凍雲
凍上
凍雪
凍結
凍蝶
凍豆腐
凍原