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冒頭
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ぼうとう
ふりがな文庫
“
冒頭
(
ぼうとう
)” の例文
おれはまず
冒頭
(
ぼうとう
)
としてマドンナ事件から説き出したが、山嵐は無論マドンナ事件はおれより
詳
(
くわ
)
しく知っている。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
この
冒頭
(
ぼうとう
)
に話した米人の
己
(
おの
)
れの一家のよろしきを
図
(
はか
)
るごときは、人に対して何の
恥
(
は
)
ずるところもない。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
彼は思いきって、手紙を投げ入れた。そしてハンドルを二、三回廻すと、箱の底へ手紙が落ちる音がした。恵子からの手紙の返事はすぐ来た。
冒頭
(
ぼうとう
)
に「あなたは遅かった!」そうあった。
雪の夜
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
冒頭
(
ぼうとう
)
に一応
断
(
ことわ
)
っておくがね、この話では、登場人物が次から次へとジャンジャン死ぬることになっている——というよりも「
殺戮
(
さつりく
)
される」ことになっているといった方がいいかも知れない。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
すなわちこれはツルゲーネフの書きたるものを二葉亭が訳して「あいびき」と題した短編の
冒頭
(
ぼうとう
)
にある一節であって、自分がかかる落葉林の趣きを解するに至ったのはこの微妙な叙景の筆の力が多い。
武蔵野
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
砲声一発
浦賀
(
うらが
)
の夢を破ってという
冒頭
(
ぼうとう
)
であったから、三四郎はおもしろがって聞いていると、しまいにはドイツの哲学者の名がたくさん出てきてはなはだ
解
(
げ
)
しにくくなった。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
冒頭
(
ぼうとう
)
にいうがごとく僕は永く自分の身に
顧
(
かえり
)
みて、我は果たして一人前の仕事を
為
(
な
)
し終えたるか、我は果たして一人前の人となりしかという問題について、いささか所感を述べたが
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
先生は新刊第三巻の
冒頭
(
ぼうとう
)
にある
緒論
(
しょろん
)
をとくに
思慮
(
しりょ
)
ある日本人に見てもらいたいといわれる。
博士問題とマードック先生と余
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
冒頭
(
ぼうとう
)
に掲げた米人の言うごとく、おのおのが
潔
(
いさぎ
)
よい愛情から起算して、(親なり妻なり子なり、最も自分に近いゆえに最も自分に親しい
情合
(
じょうあ
)
いに基づいて)
己
(
おの
)
れの
日々
(
ひび
)
の事務を
怠
(
おこた
)
らず、百姓は百姓
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
可哀想
(
かわいそう
)
にこれでもまだ二十四ですぜと云ったらそれでも、あなた二十四で奥さんがおありなさるのは当り前ぞなもしと
冒頭
(
ぼうとう
)
を置いて、どこの
誰
(
だれ
)
さんは二十でお
嫁
(
よめ
)
をお
貰
(
もら
)
いたの
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
という
冒頭
(
ぼうとう
)
で四尺ばかり何やらかやら
認
(
したた
)
めてある。なるほど読みにくい。字がまずいばかりではない、
大抵
(
たいてい
)
平仮名だから、どこで切れて、どこで始まるのだか
句読
(
くとう
)
をつけるのによっぽど骨が折れる。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“冒頭”の意味
《名詞》
冒 頭(ぼうとう)
その文や話の始まりの出出し。
物事の始め。のっけ。単独で副詞的、他の語句と合わせて副詞句的にも用いられる。
(出典:Wiktionary)
冒
常用漢字
中学
部首:⼌
9画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“冒”で始まる語句
冒
冒涜
冒険
冒涜的
冒險
冒険者
冒頓
冒險者
冒険譚
冒進