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八衢
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やちまた
ふりがな文庫
“
八衢
(
やちまた
)” の例文
ここに日子番の邇邇藝の命、
天降
(
あも
)
りまさむとする時に、天の
八衢
(
やちまた
)
一
に居て、上は高天の原を
光
(
て
)
らし下は葦原の中つ國を光らす神ここにあり。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
この俄崖とすれ/\に剥げた黒塀が構えられていて、その塀を越せばもう出前持が自転車で岡持を持ち運ぶ都大路の
八衢
(
やちまた
)
の一つになっております。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
実際この寂しい川筋の景色も、幾多の冒険に
慣
(
な
)
れた素戔嗚には、まるで
高天原
(
たかまがはら
)
の
八衢
(
やちまた
)
のように、今では
寸分
(
すんぶん
)
の
刺戟
(
しげき
)
さえない、平凡な往来に過ぎないのであった。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
辻占の古い形に「言霊のさきはふ道の
八衢
(
やちまた
)
」などゝ言うて居るのは、道行く人の無意識に言ひ捨てる語に神慮を感じ、其暗示を以て神文の精霊の力とするのである。
国文学の発生(第二稿)
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
実地に当ると、
八衢
(
やちまた
)
に
前途
(
ゆくて
)
が
岐
(
わか
)
れて、道しるべをする事はむずかしい……世の中になったんですね。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
天孫降下の間先駆者還って
白
(
もう
)
さく、一神あり天の
八衢
(
やちまた
)
におり、その鼻長さ七
咫
(
せき
)
、背長さ七尺余(まさに七
尋
(
ひろ
)
と言うべし)、かつ口尻
明耀
(
めいよう
)
、眼
八咫
(
やた
)
の鏡のごとくにして赩然、赤酸醤に似たりとありて
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
王も
妃
(
きさき
)
も
群衆
(
ぐんじゆう
)
も はた
八衢
(
やちまた
)
も 高殿も
一点鐘
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
衢
漢検1級
部首:⾏
24画
“八”で始まる語句
八
八幡
八百屋
八釜
八歳
八重
八卦
八百万
八丁堀
八代