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做
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し
ふりがな文庫
“
做
(
し
)” の例文
が、これがもしスパイの余得であったなら同志を欺くためにもこういう不当所得の
看
(
み
)
え
透
(
す
)
かされるような
真似
(
まね
)
は決して
做
(
し
)
なかったろう。
最後の大杉
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「フフンそんなに宜きゃア
慈母
(
おッか
)
さんお
做
(
し
)
なさいな。人が厭だというものを
好々
(
いいいい
)
ッて、可笑しな慈母さんだよ」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
下司
(
げす
)
な
所為
(
まね
)
は決して
做
(
し
)
なかった。
何処
(
どこ
)
の家の物でなければ喰えないなどと贅をいっていた代りには通人を気取ると同時に紳士を任じていた。
斎藤緑雨
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
ト
熱気
(
やっき
)
として自ら
叱責
(
しか
)
ッて、お勢の
貌
(
かお
)
を視るまでは
外出
(
そとで
)
などを
做
(
し
)
たく無いが、
故意
(
わざ
)
と意地悪く
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
ただその頃の作家は自分の体験をありのままに書き周囲の人物をモデルとするような事は余り
做
(
し
)
なかったから、『浮雲』のモデルや事実は先ずなかったろうと信ずる。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
「慈母さんと云えば何を
做
(
し
)
ているんだろうネー」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
生残った戯作者の遺物どもは法燈再び赫灼として輝くを見ても古い戯作の頭ではどう
做
(
し
)
ようもなく、空しく伝統の圏内に彷徨して指を
啣
(
くわ
)
えて眼を
白黒
(
しろくろ
)
する外はなかった。
四十年前:――新文学の曙光――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
京伝もまた相当な見識を具えてひと癖もふた癖もあったが、根が町家生れで如才なく、馬琴と違って
酸
(
す
)
いも甘いも心得た通人だったから人をそらすような事は決して
做
(
し
)
なかった。
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
が、乙羽は三唖と違って如才ない利口者だったから、三唖のように紅葉の機嫌を損じるような事は
做
(
し
)
なかったし、背後に資本家の博文館を背負っていたから紅葉の方でも遠慮していた。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
陶庵
(
とうあん
)
侯招宴一条の如きは二葉亭の性質として応じないのは百も二百も承知していて少しも不思議と思っていないから、二葉亭の気質を能く
理解
(
のみこ
)
んでる私が
更
(
あらた
)
めて争うような事は決して
做
(
し
)
ない。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
かれこれ半年近くも何にも
做
(
し
)
ないで暮して、どうかこうか癒り掛けた
翌
(
あく
)
る四十二年の二月十四日、ウラジーミル太公の葬儀を見送るべく、折からの降りしきる雪の中を行列筋の
道端
(
みちばた
)
に立っていると
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
做
漢検1級
部首:⼈
11画
“做”を含む語句
思做
見做
看做
取做
無造做
造做
仕做
視做
結做
持做
蹶做
言做
做了
聞做
着做
做出
百事可做
做出来
做得
所做
...