倫敦ろんどん)” の例文
じつ先日せんじつ倫敦ろんどん友人いうじんから『世界せかい名畫めいぐわ』とだいして、隨分ずゐぶん巧妙かうめうすつてあるのを二十まいばかりおくつてれたがね、それは如何どうだらうかとおもふのだ。』
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
真の夜中に、誰一人知らぬ間に我が家を脱出し、尤も途中でローストンの停車場から秀子に宛て電報を出したけれど用事の為倫敦ろんどんへ行く様に書いて置いた。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
我國わがくに野球界やきゆうかい覇王はわうともいふだい高等學校かうとうがくかう撰手せんしゆ打破うちやぶつたことは、わたくしこのしま漂着へうちやくする半年はんとしほどまへ英國えいこく倫敦ろんどんでちらとみゝにした、れはもういまから三四ねんまへことだが、じつ殘念ざんねん次第しだいである。
其の文句は「何月幾日の何時頃人に頼まれて此の土地の電信局へ行き、倫敦ろんどんのAMへ宛てた電信を差し出した小供は当田舎新聞社へまで申し来たれ、充分の褒美を与えん」
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)