伝授でんじゅ)” の例文
旧字:傳授
機密漏洩きみつろうえいおそれあり、金星超人に乗ぜらるる心配ありしをもって、その伝授でんじゅを只今まで、控えしものなり。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
むらひとたちは、あつまって相談そうだんをしました。そして、二まい小判こばん薬売くすりうりにやりました。薬売くすりうりは疫病えきびょうにきくくすり製造法せいぞうほうと、下熱剤げねつざいつくかたむらひと伝授でんじゅしました。
おばあさんと黒ねこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこで、早足の燕作が、泣き虫の蛾次郎に、よからぬ秘密ひみつを、伝授でんじゅしている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奉行「その方はいずこの何ものより、さような教を伝授でんじゅされたぞ。」
じゅりあの・吉助 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「押売撃退の妙法みょうほう伝授でんじゅしてやろうか?」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
インチキ曝露ばくろだか、インチキ伝授でんじゅだかを始めるわけだが、僕の相手になるインチキストは、わりあいにタチのよい人間、つまり生れながらの悪人ではないせいかその用いるところも
麻雀インチキ物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)