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仕合者
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しあはせもの
ふりがな文庫
“
仕合者
(
しあはせもの
)” の例文
禍福はあざなえる繩の如く、世は
塞翁
(
さいをう
)
が馬、平家の武士も數多きに、時頼こそは中々に
嫉
(
ねたま
)
しき程の
仕合者
(
しあはせもの
)
ぞ
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
我輩今日の民情を察するに、世間一般の人は彼の罪人を目して唯
稀有
(
けう
)
の
仕合者
(
しあはせもの
)
と云ふことならんと信ず。
帝室論
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
偶娼
(
あひかた
)
にせしが
惚合
(
やみづき
)
にて二度が三度と深くなり互ひに思ひ思はれて
割
(
わり
)
なき中とは成りにけり偖此伊勢屋五兵衞と云ふは
例
(
ためし
)
なき
吝嗇
(
りんしよく
)
者にて
不斷
(
ふだん
)
の
口癖
(
くちぐせ
)
にて我程
仕合者
(
しあはせもの
)
は有るまじ世の中に子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
然
(
さ
)
れば小松殿も時頼を
末
(
すゑ
)
頼母
(
たのも
)
しきものに思ひ、行末には御子維盛卿の
附人
(
つきびと
)
になさばやと常々目を懸けられ、左衞門が
伺候
(
しこう
)
の折々に『茂頼、
其方
(
そち
)
は善き
悴
(
せがれ
)
を持ちて
仕合者
(
しあはせもの
)
ぞ』
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
打ても
差止
(
さしとめ
)
置
(
おか
)
ねば町法が立ざるなりと
烈
(
はげ
)
しき言葉に
彌々
(
いよ/\
)
恐れ
昨夜
(
ゆうべ
)
は昨夜女郎にふられ今朝は今朝とて此災難斯まで
運
(
うん
)
の
惡
(
わる
)
くなる者か夫に付ても
吉
(
きち
)
の
野郎
(
やらう
)
は昨夜も一人
持囃
(
もてはや
)
され今朝も先へ拔て歸り
仕合者
(
しあはせもの
)
よと
呟
(
つぶや
)
き/\自身番屋へ上り
込
(
こみ
)
檢使
(
けんし
)
の
出張
(
でばる
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“仕合”で始まる語句
仕合
仕合場
仕合好
仕合故
仕合谷
仕合せな夢