“亥之(いの)” の例文
お袋(ふくろ)などが口廣(くちひろ)い事(こと)は言(い)へど亥之(いの)が昨今(さくこん)の月給(げつきう)に有(あり)ついたも必竟(ひつきやう)は原田(はらだ)さんの口入(くちい)れではなからうか
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
うしろの土手(どて)の自然生(しぜんばへ)を弟(おとゝ)の亥之(いの)が折(をつ)て來(き)て、瓶(びん)にさしたる薄(すゝき)の穗(ほ)の招(まね)く手振(てぶ)りも哀(あは)れなる夜(よ)なり。
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
夫(それ)では最(も)う私(わたし)は戻(もど)ります、亥之(いの)さんが歸(かへ)つたらば宜(よろ)しくいふて置(お)いて下(くだ)され、お父樣(とつさん)もお母樣(つかさん)も御機嫌(ごきげん)よう、此次(このつぎ)には笑(わら)ふて參(まゐ)りまするとて是非(ぜひ)なさゝうに立(たち)あがれば
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)