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二所
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ふたところ
ふりがな文庫
“
二所
(
ふたところ
)” の例文
しかし困る事には、いつも茶の
竪縞
(
たてじま
)
の
単物
(
ひとえもの
)
を着ているが、膝の処には
二所
(
ふたところ
)
ばかりつぎが当っている。それで給仕をする。汗臭い。
鶏
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
秋になってから
始終
(
しょっちゅう
)
雨が降り続いた。あの古い家のことだから
二所
(
ふたところ
)
も三所も雨が漏って、其処ら中にバケツや
盥
(
たらい
)
を並べる。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
夜
(
よ
)
も段々と更け渡ると、孝助は
手拭
(
てぬぐい
)
を
眉深
(
まぶか
)
に
頬冠
(
ほおかむ
)
りをし、
紺看板
(
こんかんばん
)
に
梵天帯
(
ぼんてんおび
)
を締め、槍を小脇に
掻込
(
かいこ
)
んで庭口へ忍び込み、雨戸を少々ずつ
二所
(
ふたところ
)
明けて置いて
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
フイイーはいつも扇の薄い骨を彩色するになれた指で、切り石を
二所
(
ふたところ
)
につんで石灰樽や馬車のささえにした。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
といいながら、うりの
胴中
(
どうなか
)
に
二所
(
ふたところ
)
まで
針
(
はり
)
を
打
(
う
)
ちますと、なるほどそのままうりは
動
(
うご
)
かなくなってしまいました。そこで一ばんおしまいに
義家
(
よしいえ
)
が、
短刀
(
たんとう
)
をぬいて
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
松田さんは
縞
(
しま
)
の
縮
(
ちぢみ
)
の
襯衣
(
シャツ
)
の上に薄い背広を着ていた。背の低い気軽な人なので、とうてい坑長とは思えなかった。我々と英国人を
二所
(
ふたところ
)
に置いて、双方へ向けて等分に話をした。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
行ふところ、男に
二所
(
ふたところ
)
、女に
三所
(
みところ
)
と、かう書いてあります。男の二所は口と肛門、女は口と肛門とその他にもう一つ……実際、何んな境遇でも生きてゐられるやうに出来てゐられるんです
J. K. Huys Mans の小説
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
白く岩に
傷
(
きず
)
がついた。
二所
(
ふたところ
)
ついた。
台川
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
この大きな
絨毯
(
じゅうたん
)
の上に、応接用の
椅子
(
いす
)
と
卓
(
テーブル
)
がちょんぼり
二所
(
ふたところ
)
に並べてある。一方の卓と一方の卓とは、まるで
隣家
(
りんか
)
の座敷ぐらい離れている。沼田さんは余をその一方に導いて席を与えられた。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
二所
(
ふたところ
)
ついた。
台川
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“二所”で始まる語句
二所詣
二所三所