“ふたところ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
二所52.9%
二処35.3%
二箇所5.9%
二處5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秋になってから始終しょっちゅう雨が降り続いた。あの古い家のことだから二所ふたところも三所も雨が漏って、其処ら中にバケツやたらいを並べる。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
とびらのそばの片すみには、何か特別の用に当てるためのものらしい品が二処ふたところに積んであって、一つは鉄の類らしく、一つはなわの類らしかった。
何れも皆踊の輪に加つたので——二箇所ふたところ篝火かがりは赤々と燃えに燃える。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
二處ふたところで同時に手が鳴つた。文太郎はもう大きな聲で「はい」と返辭をした。