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二処
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ふたところ
ふりがな文庫
“
二処
(
ふたところ
)” の例文
旧字:
二處
さしわたし三間ばかりに
周
(
めぐら
)
したる高さ六七尺の
円
(
まろ
)
き壇を雪にて作り、これに
二処
(
ふたところ
)
の上り
階
(
だん
)
を作る、これも雪にてする、
里俗
(
りぞく
)
呼
(
よん
)
で
城
(
しろ
)
といふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
扉
(
とびら
)
のそばの片すみには、何か特別の用に当てるためのものらしい品が
二処
(
ふたところ
)
に積んであって、一つは鉄の類らしく、一つは
繩
(
なわ
)
の類らしかった。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
李張はふらふらとその丘の上にあがった。
黄昏
(
ゆうぐれ
)
の邸内には
燭火
(
ともしび
)
の光が
二処
(
ふたところ
)
からちらちらと
漏
(
も
)
れていた。垣はすぐ
一跨
(
ひとまた
)
ぎのところにあった。彼はそこに
佇
(
たたず
)
んで
燭
(
ともしび
)
の光を見ていた。
悪僧
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
陰惨な鼠色の
隈
(
くま
)
を取った
可恐
(
おそろし
)
い面のようで、家々の棟は、瓦の
牙
(
きば
)
を噛み、歯を重ねた、その上に
二処
(
ふたところ
)
、
三処
(
みところ
)
、
赤煉瓦
(
あかれんが
)
の軒と、
亜鉛
(
トタン
)
屋根の
引剥
(
ひっぺがし
)
が、高い空に、
赫
(
かっ
)
と赤い歯茎を
剥
(
む
)
いた
売色鴨南蛮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さしわたし三間ばかりに
周
(
めぐら
)
したる高さ六七尺の
円
(
まろ
)
き壇を雪にて作り、これに
二処
(
ふたところ
)
の上り
階
(
だん
)
を作る、これも雪にてする、
里俗
(
りぞく
)
呼
(
よん
)
で
城
(
しろ
)
といふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
と云って、
目隠
(
めかくし
)
の上を
二処
(
ふたところ
)
吸って吸いました。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
“二処”で始まる語句
二処三処