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乾上
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ひあが
ふりがな文庫
“
乾上
(
ひあが
)” の例文
またタクラマカンの死の荒野の東、ロプ
海床
(
かいしょう
)
を越え、
乾上
(
ひあが
)
った海底に残る竜宮城の廃墟のまぼろしを
眼
(
ま
)
のあたりに見ながら、玄奘は印度からの帰途を急いだことであろう。
『西遊記』の夢
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
勿論これだけの自覚があったにしても、一家
眷属
(
けんぞく
)
の口が
乾上
(
ひあが
)
る惧がある以上、予は怪しげな語学の資本を運転させて、どこまでも教育家らしい
店構
(
みせがま
)
えを張りつづける覚悟でいた。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
池がこの
旱魃
(
かんばつ
)
で
乾上
(
ひあが
)
って沼みたいになりかかっているところがあるんです。その沼へ踏みこもうという土の
柔
(
やわらか
)
いところに、
格闘
(
かくとう
)
の
痕
(
あと
)
らしいものがあるんです。靴跡が
入
(
い
)
り
乱
(
みだ
)
れています。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と云うのは、その傷口が
乾上
(
ひあが
)
ってから始めてお目通りを許されてみると、殿様の顔が生れもつかぬ
兎唇
(
みつくち
)
になっていたのである。いかさま、此の程度の負傷なら深手とは云えないかも知れない。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
ところが本格の探偵小説は決して
乾上
(
ひあが
)
りなんかする気色はない。
探偵小説の正体
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
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濵
(
はま
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眞砂
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まさご
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乾上
(
ひあが
)
る
時
(
とき
)
は、
樂
(
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)
しさうにも
雲雀
(
ひばり
)
のやうに
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
田圃がみんな
乾上
(
ひあが
)
って
雨ふり坊主
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
香倶土三鳥
(著)
乾
常用漢字
中学
部首:⼄
11画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“乾”で始まる語句
乾
乾児
乾坤
乾分
乾物
乾燥
乾酪
乾坤一擲
乾干
乾草