不測ふしぎ)” の例文
あせり切って前後不揃ぶぞろいにお若伊之助のまいった次第を話しますので、晋齋も不審には思いますが、自分にって詫をようと申すは不測ふしぎ理由わけ
のこらず呼出よびいだされければ紙屑買共は不測ふしぎに思ひ中には少しづつ内證物ないしようものなど買し心覺こゝろおぼえのある者は思ひすごしよりにはか逃亡かけおち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
得しのみならずお二人樣の御行方おんゆくへも大方知ければ其翌朝よくてう京都を立出江戸へと心指こゝろざしを日についいそぎしに不測ふしぎにも當宿にて御面會申せしなりと始終しじうの樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
する身分にて昨日きのふまでも出來ざりし金が一夜のうちに十三兩餘りといふ大金の調ひしとは誠に不測ふしぎなり是によつて失禮ながら御問ひ申す事なりと云ければ女房お政はきいて夫は久兵衞さんおつな事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)