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一頭
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ひとつ
ふりがな文庫
“
一頭
(
ひとつ
)” の例文
一頭
(
ひとつ
)
、ぬっと、ざらざらな首を伸ばして、長く
反
(
そ
)
って、汀を仰いだのがあった。心は、初阪等二人と
斉
(
ひと
)
しく、絹糸の虹を
視
(
なが
)
めたに違いない。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……覗くと、静まり返った正面の
階
(
きざはし
)
の
傍
(
かたわら
)
に、
紅
(
べに
)
の手綱、朱の
鞍
(
くら
)
置いた、つくりものの白の
神馬
(
しんめ
)
が
寂寞
(
せきばく
)
として
一頭
(
ひとつ
)
立つ。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……覗くと、静まり返つた正面の
階
(
きざはし
)
の
傍
(
かたわら
)
に、
紅
(
べに
)
の
手綱
(
たづな
)
、
朱
(
しゅ
)
の
鞍
(
くら
)
置いた、つくりものの自の
神馬
(
しんめ
)
が
寂寞
(
せきばく
)
として
一頭
(
ひとつ
)
立つ。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そのかわり、牛が三頭、
犢
(
こうし
)
を
一頭
(
ひとつ
)
連れて、
雌雄
(
めすおす
)
の、どれもずずんと
大
(
おおき
)
く真黒なのが、
前途
(
ゆくて
)
の細道を
巴形
(
ともえがた
)
に
塞
(
ふさ
)
いで、悠々と遊んでいた、渦が巻くようである。
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「若様どうぞ、そりゃ平に、」とばかり、荒馬を
一頭
(
ひとつ
)
背負
(
しょ
)
わされて、庄司重忠にあらざるよりは、誰かこれを驚かざるべき。見得も外聞も無しに恐れ入り
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
檐下
(
のきした
)
に、白と茶の大きな
斑犬
(
ぶちいぬ
)
が
一頭
(
ひとつ
)
、ぐたりと寝ていました。——あの大坊主と道づれでしたが。……
彼奴
(
あいつ
)
、あの調子だから、遠慮なしに店口で喚いて、
寝惚声
(
ねぼけごえ
)
をした女に方角をききましたっけ。
露萩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
裸身
(
はだかみ
)
に、あの針のざらざら刺さるよりは、
鉄棒
(
かなぼう
)
で
挫
(
くじ
)
かれたいと、覚悟をしておりましたが、馬が、
一頭
(
ひとつ
)
、
背後
(
うしろ
)
から、青い火を上げ、
黒煙
(
くろけむり
)
を立てて
駈
(
か
)
けて来て、背中へ
打
(
ぶ
)
つかりそうになりましたので
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“一頭”で始まる語句
一頭地
一頭立
一頭陀
一頭々々