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一杵
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いつしよ
ふりがな文庫
“
一杵
(
いつしよ
)” の例文
引き窓の綱、流し元の
水瓶
(
みづがめ
)
、——そんな物も一つづつ見えなくなつた。と思ふと上野の鐘が、
一杵
(
いつしよ
)
づつ雨雲にこもりながら、重苦しい音を拡げ始めた。
お富の貞操
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
海
(
うみ
)
も
緑
(
みどり
)
の
酒
(
さけ
)
なるかな。
且
(
か
)
つ
見
(
み
)
る
後苑
(
こうゑん
)
の
牡丹花
(
ぼたんくわ
)
、
赫耀
(
かくえう
)
として
然
(
しか
)
も
靜
(
しづか
)
なるに、
唯
(
たゞ
)
一
(
ひと
)
つ
繞
(
めぐ
)
り
飛
(
と
)
ぶ
蜂
(
はち
)
の
羽音
(
はおと
)
よ、
一杵
(
いつしよ
)
二杵
(
にしよ
)
ブン/\と、
小
(
ちひ
)
さき
黄金
(
きん
)
の
鐘
(
かね
)
が
鳴
(
な
)
る。
疑
(
うたが
)
ふらくは、これ、
龍宮
(
りうぐう
)
の
正
(
まさ
)
に
午
(
ご
)
の
時
(
とき
)
か。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
杵
漢検準1級
部首:⽊
8画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥