“ステツキ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:すてつき
語句割合
洋杖59.1%
40.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
剛一は洋杖ステツキもて庭石打ちたゝきつゝ「だから僕は不平だと言ふんです、姉さんは少しも僕を信用して下ださらんのだもの」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
其の考へが高じて終には洋杖ステツキで前の男の耳の後を撞突つつくが如き奇な事を演じ出す人も折節は世にある。それ等は皆氣の凝りを致した結果で、これも隨分困つたものである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
げ、ばうり、ステツキはしなどして、わあわつとこゑげたが、うちに、一人ひとりくさおちをんな片腕かたうでたものがある。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「基督も『せまき門よりれよ』と仰有つたぢやないか、お前達がこんなステツキなぞ持つてたら窄い門を入るのに邪魔にならあ。」