“れんぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恋慕84.6%
戀慕15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俗曲の『恋慕れんぼ』とは違いまして、『鈴慕』と申しますのは、御承知でもございましょうが、普化禅師ふけぜんじ遷化せんげなさる時の鈴の音に合せた秘曲なんでございます、人間界から
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
殿様が恋慕れんぼしていた腰元こしもとが不義をして、対手あいての若侍と並んで刑に処せられようとする三角恋愛に、悪びれずにお手打ちになろうとする女と、助かりたさと恐怖に、目のくらんでいる若侍と
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
戀慕れんぼ流し——つて言ふんですつてね、手數のかゝつた野郎で、尺八で思ひのたけなんか吹いたつて、相手に通じるわけはありませんよ。
呼入よびいれ今の次第和吉が來りし事よりして斷りたるは癲癇てんかんと云ふらしたる元益が所爲しわざよること是はまた家主庄兵衞が戀慕れんぼに出で云々かく/\なりし一一什しじふ委敷くはしくかたるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
處刑しよけいせんとは思へども處刑爲難しがたき次第あり开は如何とたづぬるに只今も申す通り婚姻さまたげの罪科ざいくわは重くて死罪輕くて遠島ゑんたうなり然るに庄兵衞事自己おのれみつに戀慕れんぼして小西屋との婚姻を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
付しは大方おほかた弟なる此家主の庄兵衞めに頼れてのわざなる可しかの庄兵衞は日頃ひごろよりお光さんには深く戀慕れんぼし度々口説くどけど云う事をきかぬ所より遺恨をふくみ元益坊主を頼込み此婚姻を邪魔じやま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)