戀慕れんぼ)” の例文
新字:恋慕
戀慕れんぼ流し——つて言ふんですつてね、手數のかゝつた野郎で、尺八で思ひのたけなんか吹いたつて、相手に通じるわけはありませんよ。
呼入よびいれ今の次第和吉が來りし事よりして斷りたるは癲癇てんかんと云ふらしたる元益が所爲しわざよること是はまた家主庄兵衞が戀慕れんぼに出で云々かく/\なりし一一什しじふ委敷くはしくかたるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
處刑しよけいせんとは思へども處刑爲難しがたき次第あり开は如何とたづぬるに只今も申す通り婚姻さまたげの罪科ざいくわは重くて死罪輕くて遠島ゑんたうなり然るに庄兵衞事自己おのれみつに戀慕れんぼして小西屋との婚姻を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
付しは大方おほかた弟なる此家主の庄兵衞めに頼れてのわざなる可しかの庄兵衞は日頃ひごろよりお光さんには深く戀慕れんぼし度々口説くどけど云う事をきかぬ所より遺恨をふくみ元益坊主を頼込み此婚姻を邪魔じやま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)