“むかふぎし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
向岸50.0%
対岸50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
爾時そのとき仮橋かりばしががた/\いつて、川面かはづら小糠雨こぬかあめすくふやうにみだすと、ながれくろくなつてさつた。トいつしよに向岸むかふぎしからはしわたつてる、洋服やうふくをとこがある。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ひたひに少し皺をせて、対岸むかふぎしから生ひかぶさりさうに、たかく池のおもてに枝をのばした古木の奥を眺めてゐた。団扇を持つた女は少し前へ出てゐる。白い方は一歩ひとあし土堤どてふちから退がつてゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)