“みなしご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
孤児63.8%
孤兒13.8%
13.1%
孤子7.7%
遺孤0.8%
幼帝0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青きあわせに黒き帯してせたるわが姿つくづくとみまわしながらさみしき山に腰掛けたる、何人なにびともかかるさまは、やがて皆孤児みなしごになるべききざしなり。
清心庵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
先々代のめひの子で、十歳とを孤兒みなしごになつたお夏に、佐渡屋の女主人や娘達、奉公人達まで殺す動機があらうとも思はれません。
四歳にして父をうしない、二人のみなしごが母を擁して相泣きし時、身をささげて彼らの急を救うた者は叔父のリチャード・ロイドであった。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
「いや、その孤子みなしごの将来も、御身に託せば安心じゃ。どうかあの至らぬ子らを扶け、荊州の国は御身が受け継いでくれるように」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遺孤みなしごの寄託、大業の達成。——寝ても醒めても「先帝の遺詔いしょう」にこたえんとする権化ごんげのすがたこそ、それからの孔明の全生活、全人格であった。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遺孤みなしごの身も、国の後事も、一切をあげて託しておくが、もし劉禅が暗愚あんぐで蜀の帝王たるの資質がないとけいが観るならば、卿が帝位にいて、蜀を取れ」
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、この中道において、玄徳は世を去り幼帝みなしごの将来とともに、その遺業をも挙げて
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)