“ふいん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
訃音72.0%
府尹20.0%
不隠4.0%
浮淫4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取残されたる叔父のかなしみ、なかなかにいい尽すべくもあらず。小林蹴月こばやししゅうげつ君も訃音ふいんにおどろかされて駈け付け、左の短尺たんざくを霊前に供えられる。
獄は、開封かいほう奉行所の構内にある。時めく高家から下げられた罪人だし、罪状云々しかじかとあっては、ただ、首斬れといわぬばかりな囚人だ。しかし府尹ふいんの職として、そうもならない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
前半は巵酒ししゅ 歓楽、学業の荒廃を致さんことを嘆じ、後半は一転して、真楽の自得にありてそとに待つ無きをいう。伯牙をろうとして破琴をあわれみ、荘子そうじを引きて不隠ふいんを挙ぐ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かへつて(四八)浮淫ふいんげて・これ(四九)功實こうじつうへくはふるをうれへ、以爲おもへらく、(五〇)儒者じゆしやぶんもつはふみだし、しかうして(五一)侠者けふしやもつきんをかす。