“ひんじやく”の漢字の書き方と例文
語句割合
貧弱100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たまらんな、う取付けられちや!」と周三は、その貧弱ひんじやくきわまる經濟けいざい前途ぜんとむかツて、少からぬ杞憂きいういだいた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
僕見た様に局部にあたつて、現実と悪闘あくとうしてゐるものは、そんな事を考へる余地がない。日本が貧弱ひんじやくだつて、弱虫よはむしだつて、はたらいてるうちは、忘れてゐるからね。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ふとひとしく、ひつくりかへつて、ねずみがころつとんだ。同時どうじに、づきんきものえてつた。襄邑じやういふちやう、そのとき思入おもいれがあつて、じつとると、つね貧弱ひんじやくねずみのみ。周南壽しうなんいのちながし。とふのである。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)