“ひつぱた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引敝40.0%
引叩20.0%
引拂20.0%
引撲20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
流石に巡査の目を憚(はばか)つて、日が暮れるのを待つて御供水(おそなへみづ)を貰ひに来る嬶共(かかあども)は、有乎無乎(なけなし)の小袋を引敝(ひつぱた)いて葡萄酒を買つて来る様になつた。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「此野郎ですよ、親分。思ひ切り引叩(ひつぱた)いて見ませうか」
もの干棹(ほしざを)の長(なが)い奴(やつ)を持出(もちだ)して、掻𢌞(かきまは)して、引拂(ひつぱた)かうと思(おも)つても、二本(にほん)繼(つ)いでも屆(とゞ)くもんぢやねえぢやあねえか。樹(き)が高(たか)くつてよ。なあ婆(ばあ)さん、椋鳥(むくどり)の畜生(ちくしやう)、ひどい目(め)に逢(あ)はしやがるぢやあねえか。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
英雄(えいゆう)は、面倒(めんだう)くさい座席(ざせき)になど片(かた)づくのでない。自動車(じどうしや)も免許取(めんきよとり)だから、運転手台(うんてんしゆだい)へ、ポイと飛(と)び上(あが)ると、「急(いそ)げ。」——背中(せなか)を一つ引撲(ひつぱた)く勢(いきほ)ひだから、いや、運転手(うんてんしゆ)の飛(と)ばした事(こと)。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)