“ひっぱた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引払37.5%
引撲25.0%
引殴12.5%
引叩12.5%
打擲12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お手が障った所だけはしましても痛みませぬ、竹箒たけぼうき引払ひっぱたいては八方へ散らばって体中にたかられてはそれはしのげませぬ即死そくしでございますがと、微笑ほほえんで控える手で無理に握ってもらい
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
縛られるももと/\覚悟だし、引撲ひっぱたかれて骨がくじけてもいと思って、蚊にさゝれるも毒虫に喰われるも我慢しましたが、蛇が出やアしないかと本当にそればかり心配しましたが
芝居や講釈のようなもんじゃありませんよ、ぐずぐずしていりゃあ、ほんとに引殴ひっぱたくんですよ
半七雑感 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
江戸中の黄蘗きはだを一度にしゃぶらせられた訳でもあるめえし、口の利かれねえ筈はねえ。飯を食う時のように大きい口をあいて物を云え。野郎、判ったか。悪く片附けていやあがると引殴ひっぱたくぞ
半七雑感 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
喧嘩にはれてますから素敏すばしこい。立つか立たないに、ぴしゃぴしゃと、平掌ひらてで銀の横ッつら引叩ひっぱたいた、その手が火柱のようだからたまりません。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
膝下ひざもとへ呼び出して、長煙草ながぎせる打擲ひっぱたいて、ぬかさせるすうではなし、もともと念晴しだけのこと、縄着なわつき邸内やしきうちから出すまいという奥様の思召し、また爺さんの方でも、神業かみわざで、当人が分ってからが
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)