“平掌”の読み方と例文
読み方割合
ひらて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
笹野新三郎に別れて、八丁堀の往來へ出ると、ポンと彈き上げたのは、例の錢占ぜにうらなひの青錢、落ちて來るのを平掌ひらてに受けて開くと、それがかたち
喧嘩にはれてますから素敏すばしこい。立つか立たないに、ぴしゃぴしゃと、平掌ひらてで銀の横ッつら引叩ひっぱたいた、その手が火柱のようだからたまりません。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と、額に平掌ひらてをあてて、わざと考えるふうをよそおいながら、にわかに、思いだしたように、鼻紙へ一分銀を一ツ包んだ。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)