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平掌
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ひらて
ふりがな文庫
“
平掌
(
ひらて
)” の例文
笹野新三郎に別れて、八丁堀の往來へ出ると、ポンと彈き上げたのは、例の
錢占
(
ぜにうらなひ
)
の青錢、落ちて來るのを
平掌
(
ひらて
)
に受けて開くと、それが
形
(
かたち
)
。
銭形平次捕物控:003 大盗懺悔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
喧嘩には
馴
(
な
)
れてますから
素敏
(
すばしこ
)
い。立つか立たないに、ぴしゃぴしゃと、
平掌
(
ひらて
)
で銀の横ッ
面
(
つら
)
を
引叩
(
ひっぱた
)
いた、その手が火柱のようだから
堪
(
たま
)
りません。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、額に
平掌
(
ひらて
)
をあてて、わざと考えるふうを
装
(
よそお
)
いながら、にわかに、思いだしたように、鼻紙へ一分銀を一ツ包んだ。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私たちの背中を目がけて、いきなり大砲でも放したような、大音響が、音波短かく、
平掌
(
ひらて
)
でビシッと谷々を引っぱたいた、頭脳がキーンと鋭く、澄んで鳴った、手をかけた岩壁まで
谷より峰へ峰より谷へ
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
笹野新三郎に別れて、八丁堀の往来へ出ると、ポンと弾き上げたのは、例の銭占いの青銭、落ちて来るのを
平掌
(
ひらて
)
に受けて開くと、それが形。
銭形平次捕物控:003 大盗懺悔
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
だが、奔牛の角に掛けられたと思ったのは、路傍の人たちの
錯覚
(
さっかく
)
だった。ばん——と何か音がしたのは、下郎の
平掌
(
ひらて
)
が、途端に牛の横面をつよく
撲
(
は
)
りつけたのだった。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
平掌
(
ひらて
)
で額をピシヤリ。この二三日スラムプに
陷
(
おちい
)
つてゐる平次から、この痛快な馬鹿野郎を喰はせられるのが、ガラツ八にはたまらない嬉しさの樣子です。
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ちょうど、
平掌
(
ひらて
)
が楽に入るくらい、切り
嵌
(
は
)
めになっている
埋木
(
うめき
)
がとれて落ちたのだ
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
平掌
(
ひらて
)
で額をピシャリ。この二三日スランプに陥っている平次から、この痛快な馬鹿野郎を喰らわせられるのが、ガラッ八にはたまらない嬉しさの様子です。
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
刃のような彼の
平掌
(
ひらて
)
が、彼女の手元を強くはたいた。
夏虫行燈
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ガラッ八は
平掌
(
ひらて
)
でピシャリと自分の
頸筋
(
くびすじ
)
を叩いて、ペロリと舌を出しました。
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎のガラッ八は額際に
平掌
(
ひらて
)
を泳がせながら入って来ました。
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎のガラツ八は額際に
平掌
(
ひらて
)
を泳がせ乍ら入つて來ました。
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は
平掌
(
ひらて
)
で頬を叩いて、ペロリと舌を出すのです。
銭形平次捕物控:217 歎きの幽沢
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラッ八は
平掌
(
ひらて
)
でピシャリと自分の
額
(
ひたい
)
を叩きました。
銭形平次捕物控:087 敵討果てて
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラツ八は
平掌
(
ひらて
)
で長い顎を逆撫でにして居ります。
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラッ八は
平掌
(
ひらて
)
で長い顎を逆撫でにしております。
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は
平掌
(
ひらて
)
で
額
(
ひたひ
)
を叩くのです。
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
掌
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
“平”で始まる語句
平
平常
平生
平素
平和
平坦
平伏
平地
平日
平家